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東京電力福島第一原発の放射能汚染水が海に流出し続けている問題。

 特に最近は「トリチウム(三重水素)」が話題になっていますね。(放射性物質はこれだけじゃ無いのに・・・)

 私は重水減速炉の「ATR ふげん」発電所でも放射線管理を行なっていましたので、トリチウムの管理には手こずりました。(後で出てきますが内部被ばくの要因となる放射性物質です。)

トリチウムとは・・・ ³H で表される三重水素の事で、これが β⁻ 壊変により 0.0186MeV のエネルギーのベータ線を放出する物理学的半減期が12.3年の放射性物質なんです。(エネルギーとしてはとても小さいです。)ただし人体がトリチウムを体内に取り込んだ場合は、新陳代謝などの生物学的半減期も考慮し、実効半減期はおよそ10日としています。



 日本の商業用原子炉は基本的に軽水減速炉(普通の水を中性子の減速材に使っている)の為、原子炉の中には水(H₂O)の構成要素である ¹H(水素)が大量に存在します。したがって、原子炉運転中は ¹H(水素)が中性子を取り込んで ²H(重水素)へ、これが更に中性子を取り込んで ³H(トリチウム)となり、原子炉運転中はトリチウムを大量生産しています。

 アイソトープ手帳等で調べると、トリチウムの主な生成法は ⁶Li(n,α)³H となっていますが、これはリチウムに中性子照射をし、α 壊変を経てトリチウムが生成される事を意味しています。

  しかし軽水炉の中では単純に ¹H(普通の水素)に中性子が取り込まれ、 ²H(重水素)へ。更に中性子が取り込まれ ³H(トリチウム)が生産されていますが、問題なのはこのトリチウムが主に水の形態で環境中に存在し、われわれ生物の体は放射性トリチウムで構成された水なのか普通の水なのか判別出来ない所にあります。
小学生の頃理科の授業で教わったと思いますが、地球上のあらゆる生命体は「水」無くして存在出来ません。われわれ人類も体重の約70パーセントが水で構成されています。

 放射性のトリチウムは主に水や水蒸気の形態で環境中に存在する為、人間の体に取り込まれた場合、体全体に均等に分布します。(トリチウムは主に液体シンチレーションカウンターという放射線測定器で測定は出来るのですが、生物の体は放射性物質か否か判別できません。)

 通常の飲食、呼吸、更に皮膚呼吸でも体の内部に侵入してくるやっかいな放射性物質の為、トリチウムの存在する環境ではフルフェイスのエアラインマスクを着用し、ドライスーツを着て作業を行いました。

 こんな放射性物質を海に垂れ流し・・・・海洋生物の体内にも均等分布。

福島原発周辺海域では、その内得体の知れない海洋生物が発生しそうですね。

あんじん




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tag : 放射線測定器,販売,ガイガーカウンター,GM管


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